大人の事情 振り回されるのはいつも子供。(19日目/ティマル)

尾てい骨が壊れながらも、サッカーを続けた。

いつの間にかギャラリーも増えてきた。


痛みに耐え、1時間くらい遊んだかな・・・?

コディット
Break.(休憩。)

コディットの熱望で、休憩時間になる。ディオは物足りなさそう。

ディオ
The following play by this!(次はこれで遊ぼう!)

ディオが用意したのは6つの銀の玉。
この玉を、どれだけ目印近くまで投げられるかを競うゲームをやるようだ。

これを、ディオ、コディット、ロイ、ミヨ、イザベラ、イザベラの旦那と娘、あと俺で、交代で遊ぶ。

カーリングみたいな遊び?

トリムしちゃっているが、写真の人はイザベラの旦那さん。
彼の足下の小さな玉が目印で、これに一番銀の玉を近づけられた人が勝ち。

何度もこれで遊ぶうちに思ったんだが・・・
これ、けっこう地味なゲームだよな。

それでも

イザベラ
Oh yeeeee!!(どうだ!私が一番だ!!)

イザベラのテンションはめちゃくちゃ高い。
この人には見習うべきところがたくさんあるなと、しみじみ思った。

とはいえ、俺と子供たちには、このゲームは刺激が足りなすぎる。

コディット
Let's wrestle!(プロレスやろうよ!)

コディットが激しい遊びを提案。意外だな。
どうもコディットは熱狂的なプロレスファンみたいだ。

ディオ
OK!(いいよ。2対1で勝負だ!)

ディオも乗り気。俺相手に2人がかりで挑んでくるようだ。

えだ:戦闘モード
アンダースタンド!(いいだろう。ボロボロのケチョンケチョンにしてやる!)

たしか俺、柔道有段者だったと思う。
日本の柔道のすばらしさを思い知らせてやる!

・・・て、そう、受け身を取ることもできなかった俺が、何を言ってるんだろうね。
だからこそ今回のケガは、ショックが大きいんだよね。

ディオ
Go!(いくぜ!)
コディット
Wooo!(おりゃぁぁ!)

ディオが俺の左足、コディットが右足にそれぞれタックルを仕掛けてきた。

子供の力で、俺はそう簡単に倒れはしないが、それより尻が痛い!
ケガした愚かさが悔しい!

えだ:戦闘モード
おのれ!憂さ晴らししてやる!

ディオを抱えて持ち上げる。

ディオ
Waaaa!!(うわぁぁぁぁ!!)

・・・ポイ。てきとーに投げ捨てる。

たぬ
えっ・・・?

次はコディットだ。

えだ:戦闘モード
俺の痛み、分かち合おうじゃないか!

コディットは俺と同じくらい体重があるから、投げずに腕ひしぎ十字固めを極める。

コディット
Tap! Tap!!(まいった!まいった!!)

ワタシ エイゴ ワカリマセン。

たぬ
えっ、えっ・・・!?

もっと痛めつけてやる!

・・・と、なんとも危ない人間になっていたが、関節技は支点をずらしてるし、全然痛くないと思う。
コディット、痛がる演技うまいねぇ。

ディオ
Damn it!(ちくしょう!もう一度いくぞ!)
コディット
OK!(よし!絶対倒してやる!)
 
えだ:戦闘モード
Come on!(こい!ひよっこどもがぁ!)


そんなこんなで、闘いは続いた。

負傷してるというのに・・・

痛みに耐えてよく頑張った。感動した!

そんな気持ちでいっぱいだ。

  • 一言 すご~く、大人げなかったな。