吊り橋に揺られ 目的は湖じゃなく吊り橋。(16日目/マウント・クック)

ミューラー小屋からの下山は、もはや雪の上を滑り落ちていくような感じだった。


セアリー・ターンズを通り、緑の見える山のふもとに戻ってきた。

さらに「キーア・ポイント・トラック」を引き返し、途中分かれ道を東に向かう。

ホワイトホース・ヒル・キャンプ指定地

「ホワイトホース・ヒルキャンプ指定地」に到着した。

テントがあちこち張ってある。
マウント・クック村周辺は大きな国立公園で、指定地でしかテントを張れない。

ユースホステルの空きベッドがなければここに泊まるつもりだった。


とりあえずベンチに座り、 濡れた靴下を絞る、
足がふにゃふにゃだ。

だがぜっかく晴れてるんだから、もっと歩こう。


ここからフッカー湖へ向かう、散歩コースがある。

マウント・クック周辺地図

  • フッカー・ヴァレー・トラック

フッカー湖へ繋がる川沿いを歩いていくコース。
谷の間を進んでいくので、とても歩きやすい。

歩いて1kmくらいのところにベンチが用意されている。

ミューラー湖、いまさら・・・

ミューラー湖とその奥の山を、眺めることができる。

さっき「ミューラー・ハット・トラック」で、山を見下ろしてたものだから、これくらいじゃもう、感動できない。

ここで楽しもうとしていたのは、景色ではなく吊り橋だ。

吊り橋発見!

高所恐怖症でもあるが、吊り橋の揺れ方はかなり好きだ!

歩いている感触が、橋のしなりを通して体に返ってくるのがすばらしい!

たぬ
どういう悦びだ、それ?

安全設計

渡ってみると、橋両脇のフェンスがしっかりしていてぜんぜん怖くない。

これを複数の人間が早歩きで渡ると、縦のしなりが強くなり、足の着地するリズムが崩れる。
結果、その余韻がしばらく続き、平地を歩いてても地面がしなっている感じがする。


2つの吊り橋を渡り、細い土の道を歩いていく。

危険植物

チクッ!!

なにげなく草に突っ込んだら、痛い思いをした。
この草、硬いし、葉の先にトゲがついてるし、気をつけた方がいい!


2時間弱歩いたところで、フッカー湖に到着。

フッカー湖・・・

氷が浮かんでいる。

だけど予想通り、そんな美しい湖とは言えない。

テカポ湖、プカキ湖がすごいもん。
マウント・クック村へのアクセスは限られていて、ここに訪れる人は、少なくともプカキ湖を見ているはずだ。(北から山脈を越えてきた人がいたらすごい。)

俺の場合は、テカポ湖の青が焼き付いちゃって、比較するといまいち感動を覚えない。


このコースは吊り橋を楽しむところだと思った。

  • 評価 難易度:C おすすめ度:B

※評価はあくまでも目安です。
平坦で、しかも手すりが用意されてるところもあり、とても親切なコース。
ただ、距離はあります。
吊り橋嫌いな人はおすすめ度:Eです。