誤算 テントを張る場所がぁ。(4日目/ロールストン)

道路はつづくよ・・・どこまでも。

先が見えない。

まっすぐ続く道を、ひたすら歩く。


道の脇に、大きな動物が見えてくる。

変な模様の牛

お、牛だ。こっち見てる。

柵の中にいるから家畜の牛だろう。

というか、こんなところに野生の牛はいないか。

さわってみたいけど、みんな動物は柵の中にいるから・・・と、思っていたら、遠くから猛スピードで駆け寄ってくる動物が!

つながれていない犬

犬!吠えまくる犬!

こ、怖い!

危険を感じ、とっさになぜか写真を撮った。

さてどうしよう、と、言っても、選択肢はない。
ただでさえ20kg近くの荷物を担いでるんだし、犬相手に逃げ切れるわけない。
かみつかないでと願いながら、無視して歩き続ける。

そのうち、犬は飽きて、家へと帰って行った。

つないでくれよ・・・。

まあ、こんな道を歩く人なんて普通いないから、犬は放し飼いなんだろう。


あたりが少し薄暗くなってきた。

奥に山脈が見える。

点々と見える羊のたち。後ろにうっすら見える雪のかぶった山脈もいいものだ。


ただ、遠くの景色はいいのだが、歩いている道に問題があることに、うすうす気づき始めていた。

完璧に道の両脇が、柵で区画されている。
道から遠く離れられない。つまり 道のすぐ脇にテントを張らなければならない。

人が通るところでテント泊するのは怖い。

何か物陰を探していると・・・人気のないお店っぽい建物を発見!
その裏に、こっそりテントを張る。

不法でしょう。

たぬ
これはダメでしょ!!

ごめんなさい。

見逃してください。


罪悪感を相当感じながらも、食事の用意をする。

と、言っても、固形燃料でお湯を沸かして、カップヌードルに注ぐだけ。

登山用品店で買える特殊なカップヌードル。

幻のスポーツヌードル・回復系(日清)を食べる。

疲労が回復したかは分からない。


そして食事が終わると、人が来ないことを願って眠りにつく。

  • 教訓 ニュージーランドの一般道で、テント泊はやるものじゃない。